「いたスト」という愛称で有名なボードゲームの初代である『いただきストリート ~私のお店によってって~』の思い出について語ってみます。
今はスクエニから販売されていますが、初代いたストはアスキーからの販売。
ボードゲーム系のファミコンソフトは過去にもありましたけど、いたストのように運だけじゃなくて戦略によって勝ち負けが左右されるゲームってあまりなかったと思います。
「株」「物件」といった子どもたちが普段使わない単語だったり、キャラクターも大人っぽいキャラクターが出てくるのでちょっとアダルトチックな、大人になろうと背伸びするような不思議な魅力のあるゲームでした。
いたスト自体は今もドラクエやFFコラボなどで販売されているのでプレーしたことがある人も多いと思いますけど、あらためてその魅力を知って頂けたらと思います。
いただきストリートとは
【今日は何の日?】
— ファミ通.com (@famitsu) March 21, 2021
『いただきストリート』が発売30周年(1991年3月21日発売)。
堀井雄二氏がゲームデザインを務めたボードゲームで戦略性が高く、株取引や5倍買いなどの要素が刺激的だった#いたスト30周年
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いただきストリート、通称いたストはマップ上に配置されたスペード、ダイヤ、ハート、クラブの4つのマークを集め銀行でサラリーを獲得しつつ、物件購入や株購入でお金を稼いでいく4人対戦のボードゲームです。
モノポリーをインスパイアしたゲームらしいけど、ぼくはモノポリーやったことないので割愛。
サイコロの目で移動し、誰も購入していない物件マスに止まるとその物件を購入することができます。
購入した物件に他の人が止まるとその人から買い物料を貰えるんですけど、高い物件ほど貰える金額が大きくなっていくところが特徴。
同じエリアの物件を買うと物件の価格が上がるというシステムがあるので、エリア独占を狙いながら物件を集めていきます。
そのエリアの株を買うことでも物件価格が上がります。
そんな感じでサラリーを貰いつつ、物件を買いつつ、物件価格を上げつつ、他のプレイヤーから買い物料を貰いながら目標金額を目指すっていう感じです。
エリア独占と5倍買い
いたストは同じエリアの物件を買うと物件の価格が上がります。
もしそのエリアの物件を全部買い占めると買い物料が劇的に上がって、他のプレイヤーからすると恐怖のエリアになるんですね。
なのでエリア独占を狙いながら、他のプレイヤーのエリア独占は防いでいくっていう戦略が必要になってきます。
そこで面白いのが「5倍買い」というシステム。
その物件の5倍のお金を出せば強制的に他のプレイヤーが持っている物件を購入することができるんです。
これによってエリア独占のために他のプレイヤーの物件を買い上げたり、逆にエリア独占を防ぐために物件を奪ったりできるんです。
ただ5倍っていうのはなかなかの負担。
エリア独占と5倍買いの駆け引きはプレイヤーの性格によってもやり方が代わってくるんでめっちゃ熱いんですよね。
増資と株の駆け引き
物件の価格は「増資」を行うと上がっていきます。
お金を原って増資することで物件の価格を上げ、買い物料を引き上げることができるシステムです。
そしていたストには「株」っていう重要なシステムがあります。
例えば自分が物件を持っているエリアの株を購入しておくとします。
それで、そのエリアの物件を増資をすると株価が上がるんです。
つまり
- 自分が物件を持っているエリアの株を購入しておく
- そのエリアの物件に増資する
- 株価が上がって儲かる
という流れ。
ただし、もし他のプレイヤーがそのエリアの株を持っていると、そのプレイヤーの株価も上がることになります。
だから上の流れで儲けようとしているプレイヤーの株を先に買っておけば、自分は増資することなく相乗りで儲けちゃうことも可能なんですよ。
初代いたストのあきらかにイカサマのCPU
ぼくはこの初代いたストは友だちと対戦するのは好きだったんですけど、CPU戦は苦手でした。
苦手というか明らかにサイコロの目を調整して戦ってくるんですよ。
こちらの高額物件はスムーズに回避。
止まったら有利になるマスにはスムーズに止まるなどなど、完全にサイコロの目を調整しているw
ちなみにファミコンなのにオートセーブをしっかりしていて、プレイヤー側はサイコロを振った後にリセットしても無駄。
こっちもサイコロの目を調整させろw
まあ、そんな相手にでも戦略を駆使して勝てって感じなんでしょうけど、ぼくは友だちとプレーする方が好きでしたね。
その後のいただきストリート
ファミコンで出た後はシリーズ化されてスーパーファミコンで『いただきストリート2 ネオンサインはバラ色に』という名作が販売されます。
15キャラ、15マップになってゲームバランスも良くなったし操作もやりやすくなりました。
その後はドラクエやFFのコラボで、キャラクターを押した路線でのいたストシリーズが販売。
大まかなゲームシステムは1と2で完成されていて、そこにスクエニのキャラクターの魅力が加わった作品になってます。
ドラクエやFFのキャラと対戦できるし、キャラクター事に個性ある戦い方してくるからCPU戦も楽しめます。
サイコロ運ももちろんあるけれども、それ以上に戦略性だったり株や物件の集め方に性格が出たりとほんとうに面白いボードゲームです。
一見むずかしそうに見えるけど、プレーしてみたらやり方がどんどん分かってきて本当におもしろいゲーム。
まだプレーしたことがない方はぜひプレーしてみてください。