感想と要約『WORK SHIFT ワーク・シフト 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>』

WORK SHIFT ワーク・シフト 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>
リンダ グラットン (著)

「若い方はお金にシビア。「サービス残業はやらない」なんてとても寂しい。思いやりに欠けている」

こんな新聞への投稿が話題になった。

「長時間労働は美徳」
「楽しむなんて生意気」
「まず苦労するべき」

今までがんばってきた人がそういう経験してきたからそう言いたいんでしょう。
でも時代としてこの価値観っていうのはズレてきてる。
でも若い人たちは経験がないから、こう言われた時にどう反論していいか分からない。

そんな人に読んで欲しいのがこの本『WORK SHIFT ワーク・シフト 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>

僕の両親はずっと仕事ばっかりで週一の休みの日も仕事で疲れて寝っぱなし。
娯楽といえばテレビや食事ぐらいで、家族旅行とかもなかった。
たぶんそんな姿を見ていたからか、僕は仕事はそこそこでいいから色んなことを楽しむ時間が欲しいと思ってた。
このサイトのタイトルは「ゲームしたい」だけど、ゲームする時間も何歳になっても欲しかった。

そういう考えを続けて社会人になったおかげか、残業は一切せずに上手く家族を養える程度の収入を持ちつつゲームだったり家族で楽しんだりする時間を持てる生活ができている。

そしてこの本『ワークシフト』は、まさに僕のような考えの人間が世の中に数多くいることを教えてくれて、なおかつ未来のために今後どのように仕事を選択すればいいかを教えてくれる本だった。

もちろん苦労は必要だし、時には長時間働くようなことも必要になるだろう。
でも苦労は苦労をすることが目的じゃなくて、将来のための苦労。
長時間労働だって自分を育てたり、未来の仕事の土台を作るためにやるもの。

最初に書いた苦労や残業をしないとダメって周りに言われている人はこの本を読んで、将来の自分がどうなりたいかを考えて欲しい。

『WORK SHIFT ワーク・シフト』の要約

この本は著者リンダグラットン氏の子どもが将来の仕事に対し、どのような返事をすればいいか迷ったところから始まる。

まず働き方の未来を予想した。
そうすると


  1. テクノロジーの進化
  2. グローバル化の影響
  3. 人口構成の変化と長寿化
  4. 社会の変化
  5. エネルギー・環境問題の深刻化

という5つの原因が未来の働き方を変えるだろうと予測した。
その原因から働き方を三つシフトする必要があると唱えた。


  • 第一のシフト ゼネラリストから 「連続スペシャリスト 」へ
  • 第二のシフト 孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ
  • 第三のシフト 大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ

第一のシフト「連続スペシャリスト」とはゼネラリスト、つまり何でも屋ではなく何かに特化したスペシャリスト(専門家)にならないとダメという話。
しかも一つではなく、将来にわたって専門分野を増やしていく必要があるということ。
これはネットワークが広がることで誰でもできる仕事は海外の人に仕事を取られてしまったり、テクノロジーの進化で簡単な仕事は機械化されてしまうところから来てる。
ネットがあれば知識はいくらでも手に入る時代なので、深い知識を持っていなければ仕事は無くなるということ。

第二のシフト「協力して起こすイノベーション」は、今までは仕事といえば競争や戦いだったが、これからは協力し合うことが大事になるという話。
ネットワークで繋がり合うこの時代、見知らぬ人とも仕事ができるし、クラウドを使えば知識の共有かもできる。

第三のシフト「情熱を傾けられる経験」へは、仕事の時間と趣味や家族を大事にする時間をとれた仕事を勇気を持って選択するということ。
自分にとって大切なものは何かを考え、自分の未来は自分で守れという話だ。

この本はその三つのシフトをたくさんの事例を絡めつつ紹介している。
この記事の最初にあった苦労する仕事をただ続けたらどうなるのか、残業ばかりの仕事をしたら未来ではどうなるのかという話も載ってる。
ちなみに相当悪い結果になる。

『WORK SHIFT ワーク・シフト』の要約感想

僕が一番共感したのが『第三のシフト―「情熱を傾けられる経験」』のところ。
お金と消費を求める働き方じゃなくて、経験に価値を置く生き方になっていくという話だ。

僕はゲームが好きだけど、みんな「働き始めたらゲームする時間はなくなる」って言ってた。
ゲーム以外でも楽しみたいことは沢山あったし、働き始めて自由な時間がなくなることを残念に思ってた。
なので「じゃあどうやったら働きながら遊ぶ時間を増やせるか」を考えて仕事をしてきた。

まず大事なのは給与で、他の人もできる仕事っていうのは供給が多いので給与が下がりがち。
それに単純な仕事っていうのは時給制になりがちで、給与を増やすには労働時間を増やす必要性が高くなってくる。
その事に早い段階で気付いた僕は他の人があまり持っていない「他の人よりも素早く仕事をこなすスピード術」「他の人に技術を教える育成術」などのスキルを身につけた。

段取りを良くしたり、事前に必要なものを予測して動いたり、ムダな仕事をきっぱりやめて効率の良い仕事だけをすることで仕事をこなすスピードは上がる。
そして後輩や同僚に僕が持っているスキルを教えたり、その人の個性が活きるような働き方をアドバイスすることでチーム全体の生産性を高める。

ありがたいことに周りにも助けられて残業や休日出勤をすることもなく、ゲームだったり趣味だったり家族と過ごす時間を作れている。
まだまだ僕は「連続スペシャリスト」と呼べるほど専門技術を数多く持っているわけじゃないので、これからも色んなスキルを身につけていく必要はあるけど、この本を読んで自分のやってきた仕事が肯定された感じがしてとても嬉しかった。

連続スペシャリストとRPGのジョブの関係

この「連続スペシャリスト」という言葉。
どうもゲーム的だなと僕は思う。

例えばRPGだったら体力に特化した戦士、守備力は低いが攻撃力のある魔法使い、回復役の僧侶とそれぞれ専門能力を持つタイプをバランスよく仲間にする。
個々は専門的だけれどもチームとしてはバランスがいい。

ただ大きな敵と戦うにはさらに能力を伸ばさないとダメになる。
例えば戦士は回復魔法を覚えてチームの安定感をもたらしたり、僧侶の打撃力を高めてチーム全体の攻撃力の底上げをしたり。
そのままの能力でずっと戦えるわけないと分かるから、未来を予想して設計していく。
パーティで戦うってことは「協力して起こすイノベーション」よね。

現実の仕事だって同じことを続けるんじゃなく、未来を予想して自分を成長させていかないとダメってこと。
そしてみんなで戦う。
そしたら大きなことができるようになる。

参考:100年生きるわたしたちの価値観。- ほぼ日刊イトイ新聞

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