今回は『MOTHER3』のご紹介。
『MOTHER2 ギーグの逆襲』をご存じの方は多いかもだけど、続編のMOTHER3のことを知らない人は多いかもしれません。
この記事を書いてる段階ではゲームボーイアドバンス版、またはWiiUのバーチャルコンソールの2つのみで遊びにくいんですけど、ぜひNintendo Swichとか現行機に出して欲しいなという願いも込めて書いてみます。
MOTHER3とは
お誕生日おめでとう、『MOTHER3』!
— ほぼ日MOTHERプロジェクト (@hobonichimother) April 20, 2022
2006年4月20日、『MOTHER3』は発売されました。あれから16年。長く応援してくださってありがとうございます。イヌてきなおにいさんと、ネンドじんのぬいぐるみと一緒にハイキング! pic.twitter.com/Y9aL9WIwan
MOTHER3は任天堂から発売されたRPGで、コピーライターで有名な糸井重里さんがゲームデザインやシナリオを手がけています。
糸井重里さんと言えば「ほぼ日」っていうサイトが有名で、このサイトでもMOTHERグッズをたくさん販売したり、MOTHER関連の記事なんかもたくさんアップしていますよね。
コピーライターの中でも糸井さんの言葉ってほんと独特のテンポ感があって、MOTEHR2では色々なキャラクターだったりセリフに個性があって、それがプレイヤーの心を掴んでいました。
このMOTHER3もキャッチコピーは「奇妙で、おもしろい。そして、せつない。」
プレーしてみると「あーそうやねえ、奇妙やし、せつなかったなあ」みたいに思わせるRPGでした。
糸井さんって表現力も凄いんだけど、まず物事をとらえた上でその特徴を一言で表現する技術がすごいんですよね。
なのでゲームを彩る名言がすごく多いんですよね。
MOTHER3の物語
MOTHER3はノーウェア島という島の中で唯一あるタツマイリ村の物語です。
ドット絵とか全体的になごやかな感じのデザインなんですけど、奇妙というか結構シビアな物語だったりします。
主人公リュカと、双子の兄のクラウスは母親のヒナワと一緒に祖父のアレックのところに遊びに行きます。
第1章の「とむらい夜」はその帰り道に起こった物語。
第1章のプレイヤーキャラはリュカとクラウスの父のフリント。
タツマイリ村の森で火災が発生し、燃え盛る森に残された村人を救いに救出に向かいます。
雨もあってなんとか火の手がおさまったころ、今度はリュカ、クラウス、ヒナワのために慌てて家に戻るんですが…
そして第2章はプレイヤーやらが泥棒のダスターに変わってオソヘ城の探索。
謎の集団ブタマスクが登場し、不穏な展開に。
第3章はブタマスクに捉えられたサルのサルサが主人公で、ブタマスクに同行する行商人ヨクバに連れられてタツマイリ村に向かう話。
こんな感じで章ごとにプレイヤーキャラが代わり、色々な出来事を色々な視点で見ながらタツマイリ村を中心にストーリーが展開していきます。
全体像が見えない中で徐々にプレーを進めていくと…
独特の戦闘システム「サウンドバトル」
MOTHER3はバトルも独特でおもしろいです。
戦闘中のBGMの曲のリズムに合わせてボタンを押すだけで最大16回の連続攻撃が可能な「サウンドバトル」を採用。
音ゲー的な要素をRPGに加えました。
序盤は簡単なリズムのものでコンボも決めやすいんですが、終盤になってくると物凄く変則的なリズムになってなかなかコンボになりません。
でも相手を眠らせるとリズムを掴みやすくなるという要素もあって、聞いて覚えてバトルしてましたね。
開発中止を乗り越えての発売
【今日は何の日?】
— ファミ通.com (@famitsu) April 19, 2022
2006年4月20日『MOTHER3』がGBAで発売。今年で16周年
開発中止を乗り越えて奇跡の復活を遂げた人気シリーズの完結編。前2作と異なり章仕立ての群像劇で描かれた
https://t.co/F6gxP55HDA pic.twitter.com/l1a9ssDt2m
そんなMOTHER3ですが、一度は開発中止という状態になりました。
元々は64DDっていうニンテンドー64にディスクドライブを付けたタイプのゲームハードでの発売だったんですけど、6年の開発期間を経ての開発中止を発表。
その時の想いはほぼ日にて語られています。
この『MOTHER 3』開発の中止について、
https://www.1101.com/nintendo/nin13/nin13_1.htm
簡単な書面でお伝えすることは、
誤解も招くおそれもありますし、
関わった大勢のスタッフと、費やした時間に比して
あまりにも舌足らずになってしまうのではないかと考え、
「ほぼ日刊イトイ新聞」という、
制約のないメディアで、このことについて、
たっぷり話すことで、待っていてくださった皆さんへの
事情説明をさせていただくことにしました。
かなり、つらい時間ではあるはずなのですが、
それぞれの立場から、できるだけ冷静に
自分たちの思いを語り合いました。
『MOTHER 3』として公開されるはずだった
https://www.1101.com/nintendo/nin13/nin13_14.htm
いくつかの画像と、楽曲をご紹介します。
MOTHER好きの友だちと一緒にめっちゃ残念だなあって話をしたんですよね当時。
対談もすごく内容が濃いし、グラフィックや音楽も見せてくれて、出来てるところまででいいからやらせて欲しいって気持ちもありました。
そして、その3年後にまさかの開発再開が発表。
ゲームボーイアドバンスに変更し、3DRPGからいつもの2Dドット絵のRPGにて登場しました。
開発再開が決まったところだったので。
https://www.1101.com/MOTHER3/kimochi/2006-04-18.html
まずその、再開の経緯を訊かせてください。
糸井 はじまりはね、んー、京都に行ったとき。
任天堂に仕事で行って、打ち合わせが終わって、
任天堂から京都に向かうタクシーの中。
宮本(茂)さんと岩田(聡)さんが
いっしょに乗ってたんだけど、宮本さんが、
「『MOTHER3』を
ゲームボーイアドバンスでつくるのは、
ありえますか?」
というふうに訊いてきたんです。
そんな紆余曲折があって登場したものがMOTHE3なのでした。
ゲームボーイアドバンス版、WiiUのバーチャルコンソールの2つしかないのでプレーはしづらいのですが、ぜひこの名作RPGをプレーして欲しいです。