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「獣道4」の4試合の感想を書いてみたよ。スパ2X、怒首領蜂大往生、ぷよぷよテトリス、ストリートファイター5CE

「獣道」というイベント。

プロゲーマーのウメハラさんが主催のイベントで、そのゲームのトップ同士がバチバチにやりあうという企画です。

1994年にアーケードで出たスーパーストリートファイターIIXをいまだに現役でプレーする同士が本気の戦いをやるみたいな感じで、ぼくが始めて見た試合は「獣道3」のこたか商店さん(ガイル)vsクラハシ(リュウ)さんの対決。

スパ2Xのガイルってこんなにもバリエーション豊かな攻撃ができるのか!って驚いたのと、両者ともに操作ミスが少なくて高度な駆け引きがひたすら続くというまったく目が離せない試合になりました。

まさにスポーツだわこれ。
才能云々以前に、とにかくプレーに対する追求がすごい。

そんな獣道なんですけど2021年12月30日に獣道4が開催されましたんで、その感想を書いていきたいなと思います。

「スパ2X」対決。こたか商店。vs ユウベガ

スパ2Xって格ゲー好きなら一度は触ったことがあるタイトルと思うんですけど、だからこそレベルの異常な高さが伝わってくる感じがします。

最初はソニックブームっていう飛び道具を持つガイルが圧倒的に強いんじゃと思ってたんですけど、ユウベガさんのソニックの避け方とソニックを出すタイミングに合わせたヘッドプレス。

壁端に追いやられたときの厳しさだったり、ジャンプめくり攻撃による二択の与え方。
ガードしそこねるとコンボで一気に体力を持って行くから少しでも気が抜けない。

今回はセット制っていうテニスのようなルールにしたことで、より最後まで緊張感が生まれたと感じました。

試合後のコメントの「スト2の未来がかかっていたし」っていうのは凄い。
27年スパ2Xをやり続けてきて、まだ未来を見据えてる。

この試合を見てスパ2Xやってみたくなった人は多いはず。

「怒首領蜂 大往生」対決。fufufu 対 SPS

超高難度の弾幕シューティングとして有名な「怒首領蜂 大往生」。
日本一のスコアを争うこの二人でもクリア確率が30%くらいというやばいゲーム。

その2人が同時にスタートしてスコアを争い合うという対決です。

でも格ゲーと違って、お互いをリスペクトしながらとてもいい空気で最後まで終わった感じがします。

「fufufu 対 SPS」というより、怒首領蜂大往生に二人がどう立ち向かうかみたいなそんな感じ。

主催のウメハラさんもシューティングのことは詳しくないので、解説の人に怒首領蜂大往生の情報を聞きながらプレーを見るんですけどそれが凄く面白かった。

敵のパターンがランダムだったり、ランダム攻撃のこれがくるとやばいとか。
ここでコンボを切らすときついとか、何気にやってるこのプレーが実は超難易度とか。

10年経ってから見つかったプレーの話とかはまじでシビレますよ。
年月を積み重ねることで生まれるプレーもあるんだなあと。

シューターの人も、そうじゃない人もこの2人の超絶プレーはまじで見て欲しいです。

「ぷよぷよテトリス(テトリス)」 あめみやたいよう 対 kazu

対戦テトリスってこんなに超スピードで展開が行われるんか!っていう、テトリスの今を知らないぼくからすると最初からびっくりのプレーから入ります。

毎度おなじみなんですがウメハラさんは対戦テトリスの事を詳しくないので、解説の方にテトリスの駆け引きについて聞くシーンが面白いんですよね。

テトリスってただ単に消せばいいっていうものじゃなく、相手の詰み具合などを見ながらどのタイミングで仕掛けるか。

連続で消しを行って一気に倒しにかかる展開。

ぷよぷよテトリスって次に出るブロックが5つまで表示されてるんですけど、当然のようにそれを把握しているし、相手の画面も見ながら展開を考えるなんてことも必要らしい。

だから脳みそをフルに使いながら、視野を狭めない体力なんかもいるなと感じました。

画面やキャラクターはほのぼのだけど、2人の対戦から来る殺伐とした感じが画面から伝わってきました。

負けた側の選手の言葉、本当に悔しそうだった。
負けたくないっていう強い気持ちに対して、流れを持って行かれたときに焦りみたいなのもあったのかもしれない。

テトリスでもこれだけの熱い対戦ができるんやね。
テトリスって一人でやるイメージしかなかったからすごく勉強になりました。

「ストリートファイター5 CE」 カワノ 対 ときど

本来、獣道は一度負けたことがあるプレイヤーは出場できないそうなんですが、カワノさんの希望により以前獣道で敗戦したことがあるときどさんとの対戦になりました。

カワノさんはウメハラさんから「日本で10強に入る位置に来ている」と呼ばれるほどの選手。
ときどさんは情熱大陸にも出たことがあるし、著書も2冊出しているので格ゲーに疎い人でも知っている人は多いはず。

そんな2人の対戦になりました。

この対戦は技術的なものとか駆け引き的なものもあるんでしょうけど、スト5に詳しくないぼく的にはメンタルを削られながら徐々に片方の選手にペースが流れていくようなそんな風に感じました。

負けた側のダメージが凄そうで、トッププロ同士でもこれだけの差がつくというか、ここまで流れを持っていけるんだなと思いました。

獣道4の全体の感想

ウメハラさんが最後の締めの挨拶で「今回はシューティングはハッピーエンドな空気があったがその他の組み合わせに関しては全員同じような苦しそうな表情をしていた」っていう話をしていて、ぼくもそれは感じました。

全員がこの日のためにしっかり仕上げてきてて、準備をやれるだけやってきただろうから負けた側は何かを変えないとダメになると思うんですよ。

考えられることはやってきて、それでも負けた。
であればやっぱり変化という選択肢を取ることになりますよね。

でもこの日に掛けて準備してきただろうから、そう簡単に何かを変えるっていうのはできないわけで。

こういう対戦を経て二人のレベルは上がるだろうし、こういう対戦を見て視聴者側のレベルも上がっていくと思うんですよね。

ぼくはこの4作品についてはプレーはしてないですけど、他の対戦ゲームをやっている人達も、今回の参加者の突き詰め具合とか負けられないという熱意みたいなものに刺激は貰えたんじゃないかなと思います。

獣道は過去の対戦も面白かったので、見てない方はぜひ視聴して欲しいです。