ハイスコアガールというアニメが流行ってるらしく、年下の後輩に「ゲーム好きでしたよね?ハイスコアガール見てます?」と言われた。
調べたらキャッチコピーが「あの頃、僕らの青春はゲームと共にあった」だった。
その後輩に「当時ってこんな感じだったんですか?」って聞かれた。
いやほんまにそれ。
特にスト2世代、格ゲー全盛期の世代にしてみると、格ゲーが上手いやつはめちゃくちゃかっこよくてそれだけでヒーローだった。
今は駄菓子屋なんてもの自体ないのかもしれないけど、小学生はゲーセンには行けないので駄菓子屋とか銭湯のゲームコーナーにあるスト2をプレーしていた。
ハイスコアガールだと対戦がメインだけれど、初代ストリートファイターIIが出たころはコンピューター戦がメインで、特に上手い人のプレーを見てみんな勉強したもんだった。
スト2と言えば必殺技。
当時は必殺技コマンドが隠しワザ扱いというか、今のようにネットもないし雑誌なんかで情報もなかったから、必殺技を出せるだけで「すげー!」ってなった。
駄菓子屋でスト2をやってる見知らぬ年上の兄ちゃん。
手元を見てもスティックをがちゃがちゃやってるだけ。
それなのに僕は出したことがない波動拳っていう技、そして昇竜拳っていう技を出してた。
がちゃがちゃやってもでない。
なんか知らないけどなぜかたまに出ることもあったけどでない。
ある日のこと、父親と駄菓子屋にいったときに僕が「あれどうやるか分からんねん」と言った。
父はもちろんゲームなんてやったことないので教えてくれなかったけど、そのゲームやってる兄ちゃんに「それどうやるか教えたってくれへんか」と単刀直入に聞いた。
大人に聞かれたからあっさり教えてくれて、そのあと僕は波動拳コマンドの練習をしまくった。
当時のゲームは今と違って入力がシビア。
波動拳の下、右下、右、パンチボタンっていうコマンドが全然出せない。
スト2は人気のゲームだったから並ばないとできなかったし、父親に夜に風呂屋に連れていって貰って誰もいない時間帯とかに練習してた。
「コマンドを練習?」と思うかもしれないけど、当時は上手くなるために何度も練習していたもんだった。
練習しないといざって時に技がでない。
練習こそが上手くなるコツだった。
今は格ゲーはやってないけれども「ゲームは練習」っていうのは体に今でも染み付いてる。
スプラトゥーンでもエイムの練習は欠かさないし、アクションゲームで上手くプレーできないところは反復練習すればできるようになるって身体で分かってるから練習が苦じゃない。
もう少し言うとゲームじゃなくても「できるようになるには反復練習」っていうのが分かってるので、仕事でも趣味でもなんでも基礎から練習する。
繰り返しやってると手に馴染んできてできるようになるのよね。
それを教えてくれたのがスト2だった。
いや、父親の「それどうやるか教えたってくれへんか」が始まりやったんかも。
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