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みっきい(@iwtpg)です。
FIFA21の醍醐味といえば対人戦である「ディビジョンライバルズ」です。
でも最初のころは本当に勝てないです。
ディビジョンライバルズは今までFIFAシリーズをやりこんできた猛者が集いますし、一応10段階のディビジョンに分かれてレベル別でマッチングするようになっていますけど、正しくマッチングされてるのか疑うぐらい同じディビジョンでもめちゃくちゃ強い人と当たったりします。
上手くなるまでスカッドバトルで練習したほうがいいのかとか考えてライバルズのプレーを尻込みしたり、負けが続いて「自分は全然上手くならない」と弱気になったり。
でも、対人戦で得られるものは凄く大きくて最初は負けが続いても、負けの中に得るものって沢山あるし、それを吸収することでどんどんと強くなっていくんですよね。
この記事はそんな「ディビジョンライバルズ」にチャレンジする心構えを、プロゲーマー梅原大吾さんの本『勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」』に書かれている話を土台にして紹介します。
梅原さんは格闘ゲームのプロなので、ゲームジャンルこそ違いますが対戦に対する心構えという意味では大変参考になる話が多いです。
梅原さんは本の中で、自分は不器用で新しいゲームが出た最初は負けっぱなしっていう話をされていて、ぼくも同じタイプで手探りしながら時間をかけて徐々に実力を磨いていくタイプなんです。
ディビジョンライバルズに勝てなくて悩んでる方に、梅原さんの言葉は染み入るはずです。
Contents
その①「一つの勝ち方にこだわるような人は必ず落ちていく」
プラスとマイナス、その両方を分析して努力しないと勝ち続けられない。自分の才能に頼るとか、一つの勝ち方にこだわるような人は必ず落ちていく。
『勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」』
ライバルズでプレーしていると自分が戦いやすい攻撃パターンだったり、一度上手くいった攻撃パターンを再現したくなります。
よくあるのがカウンター時にスルーパス一発で裏抜けしたりとか、スピードのあるウイングでサイドを一気に切り裂くパターン。
でも1試合を通じて続けていると次第に通用しなくなってくるはずです。
それは攻撃パターンにはそれぞれプラス面とマイナス面があるから。
例えば上の攻撃パターンは裏にスペースが無ければ通用しないし、パスコースを切られていたら通りません。
その時に必要なのがプランB、プランCという複数の勝ち方です。
裏へのパスのプラス面が「一発で決定機を作ることができる」であれば、マイナス面は「カウンターなど裏にスペースが無ければ通らない」「パスコースを切られていると簡単に相手ボールになる」です。
ウイングでサイドを一気に切り裂く攻撃のプラス面は「攻撃の組み立てなしでウイングの個の力でチャンスを作れる」であり、マイナス面は「相手サイドバックにスピードと守備があれば封殺される」や「サイドを切り裂いた後にカットインかクロスなどでもう一度仕掛けないとだめ」というところです。
相手に攻撃を読まれたとき、即座にプランB、プランCで仕掛けなおせるよう1つの攻撃に固執せず戦いの幅を広げたいところです。
その②「勝って天狗にならず、負けて卑屈にならない絶妙な精神バランスを保つ」
勝ち続けるためには勝って天狗にならず、負けてなお卑屈にならないという絶妙な精神バランスを保つこと
『勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」』
梅原さんは格ゲーにおける1試合ごとの心構えとして話されていますが、FIFAであれば試合の流れの中でこの「精神バランスを保つ」という考えを持つべきだとぼくは思っています。
サッカーではよく「2点差は危険なスコア」という言葉が使われ、自分が2点リードしている流れで1点返されただけで精神バランスが崩れる人は少なくないです。
ライバルズのプレー中に同様のシチュエーションで精神バランスを崩して、逆転負けしてしまったことってあるんじゃないでしょうか。
上手く先制点を取ったことで浮かれてしまって簡単に失点。
ポロっと失点してしまってプレーが後ろのめりになり前にボールが運べずそのまま負ける。
ライバルズは対人戦ということで変に緊張してしまって精神バランスが崩れて、それが負けにつながることは多いはずです。
この対策は1試合1試合、自分の精神状況を見直して「あそこで焦る必要はなかった」「あのシーンはちゃんと前に出るべきだった」「残り時間を考えれば冷静に守備からのカウンターで対処するべきだった」など、振り返りながらメンタルトレーニングをしていくのが大事です。
自分がどの状態のときに精神バランスが崩れやすいか、振り返りながら成長していきましょう。
その③「当たり前の積み重ねが大事」
自分が勝てたのは知識、技術の正確さ、経験、練習量といった当たり前の積み重ねがあったから
『勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」』
ライバルズで対戦を重ねていると華やかなスキルムーブのような派手なプレーが目につきます。
もちろんそういう物も勝利のためには大事なのですが、基本をしっかり練習し続けることが勝利のためにはとても大事です。
守備ならば「1vs1のときに簡単に飛び込んでかわされない」「相手のパスワークに対してフリーの選手が生まれないようにポジション調整する」「タックルでファールを受けないようにボールタッチをよく見る」
パスなら「体の向きを考える」「利き足を考える」「××ボタンの浮き球パスでカットされにくくする」「サイドチェンジのパワー調整をミスらないようにする」「縦パスを入れる時はボールロールなどでパスコースをずらしてから出す」
ドリブルなら「体の向きを考える」「トップスピードで突破だけじゃなくて緩急をつける」「パスを匂わせながらドリブルで突破する」
シュートなら「ニアかファーか見極めながら撃つ」「コントロールショットの入力を正確に」「キーパーと1vs1はボールロールでコースを作ってから撃つ」「タイミングフィニッシュを確実に成功するように練習しておく」
強い人ほど基本のプレーが正確で、またミスが少ないです。
その基本が土台にあった上で要所でスキルムーブを仕掛けてきたり、予想外のパスを出してきたりします。
FIFAには「スキルゲーム」という攻撃、守備などいろいろなシチュエーションで練習できるモードがありますので、ライバルズのときに「このプレーはミスが多い」というものがあったらぜひ練習してください。
その④「便利な技を使っても自分自身は何も成長していない」
便利な技というのは応用が利かない。その技がすべて。つまり自分自身は何も成長してていない。だからその技がなくなった時にどうすることもできない。
『勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」』
FIFA20の序盤なのですが「ボールサイドオーバーロード」という十字キー戦術がもの凄く流行りました。
これは選手間の守備の間合いを詰める、いわゆる「中央圧縮」という状態になって守備が安定するというものでした。
この「ボールサイドオーバーロード」ですが、強すぎるということでアップデートで修正。
機能はそのままだけどありえないぐらいスタミナを消耗するようになり、間違って前半でONになったらハーフタイムには全員のスタミナがゼロになるようなぐらい極端な修正が入ってしまいました。
その他にも過去作には「R3スティック押し込みでボールを浮かす→ボレーが強い」とか、クロスゲーって言われるぐらいクロスが強すぎるものとか色々ありました。
でもそれって修正だったりシリーズが変わると使えなくなる戦術で、その時は勝てているかもしれないけど自分が強くなっているわけではないんですよね。
ネット社会であるこのご時世、強いテクニックはすぐに共有されてみんなが使い、強すぎるものはアップデートという形で淘汰されます。
ゲームの基本を学び、練習し、自分の体に染みつけていく。
最初は負けが続いて悔しいかもしれないけど、実力を伸ばすのであれば目先の勝利にこだわりすぎず、そのゲームの本質を学んでいく姿勢で戦ってほしいと思います。
その⑤「全ての可能性を試せ」
練習においては全ての可能性を試していくような取り組みしか出来ない。必勝法はないと確信してるから次から次へと手を替え品を替える
『勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」』
例えばFIFAのフォーメーションの定番と言えば433。
攻守のバランスが良く、スピードのあるウイングを置く形が強くて、守備も4バックだから安定します。
でも433ばかりではなく、他のフォーメーションを試してみるとどうでしょうか。
例えば442に変更した場合は433とはどんな違いがあるでしょうか。
サイドの選手は後ろに下がるので守備の人数が増える代わりに高い位置を取れなくなります。
でも低い位置からドリブルで組み立てることができるというメリットと、ST1枚から2枚になることでクロスの場合ならターゲットが増えやすくなります。
4バックから3バックにした場合はどんな違いがあるでしょう。
後ろの人数が3人になることでサイドにスペースを与えやすくなります。
でもウイングバックの上がりを抑えれば5バック状態になって守備が安定しますし、ウイングバックを上げれば両サイドに選手がいる幅の広い攻撃をすることができます。
他にも433のまま中盤の並びを代えたり、中盤に守備的な3枚の選手を並べてブロックを作った上でカウンターを仕掛けたり、STをスピードタイプから身長のあるタイプに変えてクロス主体に代えたりなどなど。
新しいことを思いついたらどんどんと試していくと、試したその時は有効でなかった戦術も「もしかしてこの選手ならあの戦術が」とか「この戦術とこの戦術を組み合わせれば」とか、はたまたバージョンが変わったときや相手選手の戦い方によって「もしかしてこの戦い方が有効かも」みたいなことに気づくかもしれません。
1つの戦い方に固執しているとこういう気づきを得ることができず、勝てなくなったときに行き詰ってしまいます。
その⑥「永遠に自分を勝ち続けさせてくれるものとは新しい戦術を生み出す努力」
永遠に自分を勝ち続けさせてくれるものとは新しい戦術を生み出す努力であり、発見に必要なノウハウ
『勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」』
もし今の戦い方が通用しなくなったときは新しい戦術を生み出さないとダメになりますよね。
そんな時に必要なのが「新しい戦術を生み出すノウハウ」という話です。
「新しい戦術」が必要なんじゃなくて、「新しい戦術を生み出すノウハウ」自体が必要っていう話です。
例えば自分がクロスからの得点が得意パターンだったとして、それで勝てているうちはいいですけど、なぜか急にクロスから得点が入らなくなったとします。
そんな時に、新しい戦術を生み出すノウハウ自体が次の勝ちに繋げてくれるわけです。
クロスの上げ方が問題なのか、中のターゲットの選手に問題があるのか、相手の守備の形が関係しているのか、バージョンが変わってクロスから点が入りにくなったのか、ヘディングのやり方が悪いのか。
問題点を見極めて修正する。
もしくはクロス自体をやめたほうがいいのか、カットインなどを織り交ぜてクロス以外の選択肢も匂わせながらクロスから点を狙うのか、フォーメーションや選手を変更してクロスからの点を狙うのかなどなど問題点を見極めて変化させて行くことが大事ということです。
もっと言うならば梅原さんは上手くいかなくなってから新しいものを生み出すのではなくて、上手くいってる状態でも変化させることが大事という話をしています。
常に変化させることで壁にもし当たっても動じずに壁を乗り越える新しいものを生み出す。
それが「新しい戦術を生み出すノウハウ」っていうことですね。
その⑦「変化させるときは良くなるかどうかまで考えなくて良い」
自分を変化させるコツは、そうすることで良くなるかどうかまでは考えないということ。悪くなったらその時にまた考えればいい
『勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」』
梅原さんが面白いのは新しいチャレンジをするとき、必ずしも成功させることを考えていないことです。
FIFAで例えるなら他のプレイヤーは使っていないけど何か可能性を感じたのであれば試してみるとか、選手への指示でも他の人が試していない設定をやってみてどんな風に動くか試してみるとか。
多くのプレイヤーが使っている戦術であれば上手くいきやすいのは当然です。
でも新しいやり方っていうのはみんなが見落としているのか、もしくは上手く行きづらいけど突き詰めたら上手くいくのかっていう話。
見落としであればいきなり上手くいきますけど、もし突き詰める必要があるのなら最初は上手くいきません。
それでも試してみる。
上手くいかなくても上手くいかないなりに発見があるし、上手くいかないもの同士が組み合わさって新しい何かが生まれるかもしれません。
それより「上手くいかないことに気づいた」という段階で、試す前より成長しているっていうことです。
必ず上手くいくようにって考えながら変化をつけようとしていたら、変化することに尻込みしてしまいます。
だから変化させるときは良くなるかどうかは考えず試してみるのが大事っていうことです。
最後に「安易な近道を選んだ人間は他人よりも強くなれない」
手っ取り早い方法、安易な近道を選んだ人は最大でも10の強さしか手に入れることができない。自分だけの道を切り開いていった者は11、12、13の力を手にできるはず
『勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」』
ライバルズをプレーしているとスカッドバトルと違って様々なプレイヤーと対戦することになります。
ある程度のセオリーはあるとは言え、みんな独自のスタイルや得点パターンを持っていて最初は負けが続くことも多いはずです。
そんな中、今はネットで調べれば有効な得点パターンだったり、戦いやすい戦術設定などが公開されています。
もちろんそういうものも参考にしていったほうがいいのですが、自分で考えることをやめて、ただ単に鵜呑みにするだけだと成長はできません。
他の人のプレーを参考にし、さらに変化させて自分独自の道を探す。
負けるということは自分に足りないものがあるということ。
だから負けを糧にして自分を変化させる。
対人戦で負けが続くと、自分は人より劣っているとかこのゲームに向いていないとかネガテイブな感情が出てしまうもの。
でもそんな時でもこの7つの考えを忘れなければ必ず勝ちに転じるはず。
変化を通じて自分を成長させていきましょう。
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