ドラクエビルダーズの「見た目はポップだが中身は重い」を象徴するアメルダとラライ

まさかドラクエの名前があるゲームでこんな重い話が出るとは。
どちらかというとFFに出てきそうな一幕だった。


ドラクエビルダーズ第三章にアメルダという女性が出てくる。
アメルダにはラライという恋人がいたが、ラライは主人公ビルダーと出会うときには既に亡くなっていた。

物語を進めるうちに、ラライは竜王を試すための兵器を開発してて、アメルダはその意思を引きついでいることが分かる。

ドラクエビルダーズは竜王の呪いによってモノづくりができなくなった世界。
主人公ビルダーはモノづくりの能力を精霊ルビスに与えられ、そのモノづくりの能力で世界の平和を取り戻そうとする。

ビルダーは見事にラライが作ろうとした兵器を作り上げ、第三章の舞台となるマイラ・ガライヤ地方に光を取り戻す。

でもその過程で、アメルダとラライの悲しい物語を聞くことになる。


ラライは吟遊詩人であり発明家。
勇者がいなくなった世界で、世界を救うために必死だったんだと思う。
世界を救うというよりも、恋人アメルダのために平和に暮らせる世界を作りたかったんだろう。

第三章では彼の日記を読むことができるんだけど、その日記から発明に対する苦労や精神的な疲労が見て取れる。

世界を救う唯一の存在であるはずの勇者でも倒せなかった存在を倒すための苦労とプレッシャー。
それはすさまじいものだったんだろう。

開発が上手く行かないラライの元にまさかの存在が目の前に現れる。

竜王だ。


竜王は

「もし味方になれば、人を超えた知恵を与えよう

と言う。

この世界が壊れた勇者への問い「もし、わしの味方になれば世界の半分を勇者にやろう」と同じ。
でも研究が上手く行かないラライはその誘いに乗ってしまう。

目の前の研究に目が行き過ぎて、目的と手段が入れ替わってしまった。

そしてアメルダはその誘いに乗ったラライを自らの手で殺めることになる。


もし本当にラライの研究が上手く行かないのであれば、竜王はそのまま放っておいたはず。
わざわざラライの元に行ってまでその問いかけをしたという事は、勇者に変わる脅威として見ていたのではないだろうか。

実際、主人公ビルダーはラライが研究していた兵器を完成させてマイラ・ガライヤ地方を救った。

問いかけに乗ればラライごと自らのものにする。
問いかけに乗らなければ、現在の発明だけを奪う。

どちらにしろ、ラライには「いいえ」という選択しかなかった。

アメルダにはラライを救えなかった想い、最後まで支えることができなかった後悔しかないのではないか。

ブロックメイクゲームのポップなゲームデザインとは非対称な、ドラクエらしくない重苦しいストーリーだった。

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