「えらばれし勇者ではなく今やルビスの加護すらない不完全な存在か。
しかしそなたのその顔……。
なんともおそろしい顔だ。
そなたこそ人間の物を作る力のおそろしさをあらわしておる。」
これはドラクエビルダーズの竜王のセリフです。
ドラクエビルダーズの主人公は勇者ではないので、モンスターと戦っても強くなれません。
レベルが上がりません。
体力はいのちのきのみで上げる、攻撃力と防御力は武器や防具を自分で作ってあげるしかありません。
主人公は物づくりと物を使うことに長けただけの、勇者ではない存在だからです。
ドラクエビルダーズは勇者が居なくなり、なおかつ人間から物づくりの能力を奪った世界です。
最初にも書いたとおり、竜王は「人間の物を作る力のおそろしさ」と表現しています。
勇者が現れなくても、人間が作った物に対して自分自身の存在が脅かされる予感と言うものを持っていたのかもしれません。
だからこそ物づくりの力を奪ったというわけです。
参考 スマホがあれば記憶力はいらない。頭で記憶する40代社員とスマホで記録する20代の配送効率の話。Googleマップの活用術。アプリマーケティング研究所
この記事をご存知でしょうか?
『東京って道が複雑だから「道を覚えるまで」に時間がかかりまけど、Googleマップに「ラベル登録」すれば、音声と地図のナビに従えばいいだけ。』
中略
『配送の仕事に関しては、Googleマップがあれば記憶力はいらないんですよ。
でも、うちの会社の歳をとっている社員や上司の人たちは、全部自分の頭で覚えようとしていて。頭で覚える必要はないと思うんですけどね。』
内容を少し引用させて頂きましたが、用はスマホのアプリを使うことで仕事の効率を一気にアップさせたという話です。
一方、スマホのアプリと言うものになじみのない年配社員は自分の力だけで仕事をこなそうとしているので、アプリを使えばいいのになって話です。
ゲームの世界では便利な物=武器、防具、アイテムとなります。
でも現実世界であれば仕事や勉強に役立つアプリやツールとなります。
インターネットの普及によって多くの情報が簡単に手に入るようになりました。
それと同時に、効率の良い仕事術や勉強法というのが広まるようになりました。
その一方で学習スピードの速い人間を「高速道路を走る人」と表し、これらを上手く使えていない世代との差を「高速道路と下道を走るものの差」と表現する人もいます。
つまり、新しく生まれた物により、いまある物や人を脅かすようなパラーバランスを崩す存在になれるということです。
竜王は勇者だけが脅威ではないと気付いていたんでしょう。
道具を使うと凶悪な力を身につけることができる。
いま力を持っているものの立場を崩すぐらい、パワーバランスを崩すぐらいの強い力を身につけることができる。
竜王はそれを危惧して物づくりの力を奪った。
竜王にとって物づくりに長けた主人公ビルダーの顔はさぞ恐ろしく見えたってことでしょう。
さてこのゲームのラスト。
勇者ではない主人公ビルダーがどのように戦うのか。
ぜひドラクエビルダーズをプレーして確認してみて下さい。
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