2019年7月発売の任天堂の人気シミュレーションシリーズ「ファイアーエムブレム風花雪月」
ファイアーエムブレム(以下FE)と言えば「詰将棋か!」って言いたくなるぐらい一つ一つの攻撃や移動に集中しないとダメなぐらい緻密で高難易度のシミュレーションでした。
でも最近のFEはシミュレーションが苦手でも楽しみやすいよう複数の難易度が用意されているなど幅広い人が楽しめるゲームになっています。
「FEって面白そうだけど難しそうだな」って思ってる人に、ぜひプレーして欲しいなと思って紹介してみようと思いました。
この風花雪月は二部構成になっていて、前半は士官学校という学生パートで主人公ベレト(男主人公デフォルトネーム。女性の場合はベレス)は3学級のいずれかから指導する学級を選んで進めます。
前半は育成を主体としつつ、そこまで殺伐としたストーリーではないんです。
一方、後半は仲良く勉強していた3学級の友人たちが三つ巴の戦争になって戦うという急展開。
ただ、元々は同じ学園で共に勉強していた仲間同士ということで敵キャラに対する背景の深さだったり、戦争って単なる善悪じゃなくてそれぞれの正義の元に戦っているから、そういう複雑な背景も読み取れる作品になっています。
どの学級を選ぶかで視点が大きく変わるので、それが風花雪月の魅力ですね。
- キャラクターに魅力を感じる人
- 難易度調整ができるから自分に合った歯ごたえのシミュレーションを楽しみたい人
- 思想や宗教などによる戦争という世界観を楽しみたい人
など、幅広い人に楽しんでもらえるゲームです。
1学級クリアするのに20時間~40時間ぐらいかかるので、時間をかけてゆっくり楽しんでみてください。
引継ぎ要素もあるので2週目以降、つまり2学級目以降は1週目よりも短時間でクリアできます。
ストーリーだけ追いたければ難易度を下げてしまって楽しむ手もありますね。
別学級を選んでも同じマップをプレーすることもあるので少し面倒な部分もありますが、学級によって生徒が変わるので新しい戦い方を試したりするのもいいかもしれません。
Contents
自由度の高い育成が売りの戦略型シミュレーションゲーム
風花雪月はいわゆる戦略系シミュレーションゲームで、色々な特徴の兵種を使いながら1章ごとにマップをクリアしていきます。
物理攻撃に強くて壁役になれるが、魔法攻撃に弱いアーマーナイト。
攻撃力が高くて遠距離攻撃もできるが、一撃で即死するぐらい装甲の弱いメイジ。
地形を気にせず移動でき魔法防御に優れるが、弓が弱点で即死することもあるペガサスナイト。
などなど、長所と短所が入り混じった兵種を組み合わせながら進めていくところがFEの醍醐味です。
過去のFEはキャラごとに兵種が決まっていたんですが、今回は士官学校が第一部のテーマということで自分の好きにキャラクターを育成できるところがポイントです。
キャラには物理攻撃が得意とか、魔法が得意とかあるんですけどそれも無視して兵種を決めることも可能。
それに加えて他学級の生徒をスカウトすることもできるので、自由度の高い育成だったり兵種構成ができたりします。
もしよく分からなければバランスよく構成すれば行き詰ることはないです。
散策モードについて
風花雪月は散策モードという学園内を自由に移動しながら各キャラと交流して支援レベルを上げたり、釣りや料理などのアイテム獲得だったりステータスをアップさせたりができます。
このモードによって各キャラの個性だったり人間関係だったり、またストーリーの細かい話も分かったりします。
1週目はいいんですけど2週目になると同じような会話が増えてしまうので少し面倒かもしれません。
ただ慣れてくるとマップ表示を見て効率よくイベントをこなせるようになるし、会話もボタン連打で飛ばせるのである程度はスムーズに進めることができます。
落とし物を届けるイベントとかは正直ちょっと面倒で、ぼくはもう2週目以降はやってないです。
戦闘パート重視のプレイヤーはこの散策モードがちょっと面倒かもしれないので、割り切ってサクサク進めるのがいいかなと思います。
黒鷲、青獅子、金鹿。好きな学級で初めてOK
風花雪月は黒鷲、青獅子、金鹿の3学級のどれかの先生になるところから始まります。
それぞれストーリーが大きく変わりますし、ストーリーが分かりやすい順番とか、クリアしやすい順番とかの情報を調べがちですけど、ぼくは好きに選ぶのが一番いいなと思っています。
というのもどの学級を選んでもめちゃくちゃ難易度が高いとかそういうのは無いし、特に1週目は愛着を持った学級でやるほうが楽しいです。
ちなみにぼくは青獅子でプレーしました。
エーデルガルトの黒鷲
アドラステア帝国の皇女、エーデルガルトが級長の学級です。
斧が得意でアーマーナイトなどの防御にすぐれた兵種が得意。
攻撃をさせるなら飛行系ユニットにしてもいいしで、帝国の皇女だからと言っておしとやかに守られているタイプってわけじゃなく、威厳と品格をもって自ら道を切り開いていくような強い意志を持った女性です。
生徒は魔法系が多いんですけどエーデルガルトが前に出て引っ張っていくようなイメージなのかもしれないです。
周りに流されない強い意志によってストーリーが展開していきます。
ディミトリの青獅子
ファーガス神聖王国の次期国王、ディミトリが級長の学級。
ディミトリ自身が好青年って感じで、学級全員を明るく導くような学園ものなら生徒会長になってそうなタイプです。
生徒もバランスのよいメンバーが揃っていてFEの王道のようなプレーを楽しめます。
ただある事件から第二部では急展開。
あの好青年のディミトリさんがなかなかの闇な展開に。
主人公ベレトがそんなディミトリにどう接するかや、信頼するドゥドゥーとの友情も見どころです。
クロードの金鹿
レスター諸侯同盟のクロードが級長の金鹿。
掴みどころのなさそうなキャラだけど、諸侯同盟の盟主の孫だからか同盟というか人や国の隔たり無しで戦っていくようなそんな印象のあるストーリーです。
エーデルガルトやディミトリのストーリーよりも王道感があって、一番ファイアーエムブレムらしい展開になっていくっていうのがぼくの感想。
生徒は弓や魔法系など、遠距離系が多いんですけどスピード重視で切り崩すような育成にしても面白いと思います。
ちなみにリシテアがめちゃくちゃ強くて覚える魔法が多くて撃ち放題な上に、射程も長いとすごい強キャラです。
「退却」のおかげで気軽に遊べるファイアーエムブレム
風花雪月には「退却」というコマンドがあり、これのおかげで気楽に楽しめるようになりました。
昔のFEはレベル上げがしづらくて、弱いキャラを序盤からしっかり戦闘に参加させておかないと終盤で行き詰ることがありました。
でも風花雪月は経験値そのままでもう一度そのマップをやり直す「退却」というコマンドが増えたことで、同じマップを繰り返しながらレベルを上げることができるようになっています。
これのおかげで高難易度と言われていたFEを気軽に遊べるようになりました。
まあ難易度を上げれば過去作のようなえげつない感じにはなるんですけどね。
まずは難易度「ノーマル」から風花雪月を楽しんでみてください。
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