失恋ショコラティエ2巻の『RICDOR(リクドー)』のオーナー、六道の言葉。
全員に好かれようとするんじゃなくて、自分の世界をつくって縁のあった人を愛したいっていう言葉。
ちなみに六道さんはオネエなので女言葉。
六道
「こんなの欲しくない人とか、これが嫌いな人がいてもそれは別にいいの。
あたしとは縁がなかっただけだもん。でも人間はこの星に60億人いるもんね!
60億人のうち59億9千万人に嫌われてもいいよ1千万人と愛しあえたら、もう十分、夢みたいでしょ」
60億人のうち59億9千万人となると1%以下なので極端かなとは思うけど、全員に好かれようとしないという点では六道のセリフに僕は大賛成。
少し前に『嫌われる勇気』という本が流行った。
その本はタイトルだけ見たら「嫌われてもいいから好きなように行動しろ」っていう風に誤解する人もいるかもしれないけど、実際の内容は「人に好かれるための行動をするな」っていう話が書いてある。
例えば家族のために料理を作ったとして、料理を作る行動を「家族に好かれるため」にやるのはダメで、あくまで「家族のために作った」という貢献の部分だけが大事ってこと。
どっちも人のために行動してるけど「好かれるためにやる行動」と「相手のことを思ってした行動」では全然違うっていう話が載ってる。
六道もこの最初のセリフの前に
「あたしはチョコレートを売ってるけど、一番売りたいのはやっぱり夢なのね」
ってことを言ってる。
つまり、六道は人に好かれるためにチョコレートを売っているわけじゃなくて、人に夢を与えるためにチョコレートを売っているっていうわけ。
好かれるためじゃないから59億9千万人に嫌われてもいいって話をしてるわけ。
誰かのためを思って行動しても、出る杭は打たれるという言葉の通り目立っただけで叩いてくる人やわざわざ嫌ってくる人がいる。
もし「好かれるため」の行動ならそういう杭を打ってくる人や悪意の言葉って気になるけど、もし「誰かのため」っていう行動ならそういう人たちは気にしなくて済むのよね。
六道が自分の世界を構築しているのは、そういう「誰かのため」に行動しているっていう強い気持ちと「夢を売りたい」っていう強い気持ちがあるからこそ。
六道の世界観はめちゃくちゃ独特だけど、失恋ショコラティエの主人公の爽太も大きなパワーを貰ってる。
こういう人が友達にいたら、新しい自分に気付くきっかけになるだろうなあ。
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